以前はフリーランス薬剤師のメリットをお伝えしました。
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今回はデメリットについてもお伝えしたいと思います。
フリーランスの薬剤師として働くことには以下のようなデメリットが考えられます。
もくじ
①収入の不安定さ
フリーランスは毎月確実に給与がもらえる会社員と違い、報酬は仕事の依頼に依存するため、仕事が減少すると収入が不安定になりがちです。
特に景気の変動や市場の変化に影響を受けやすいです。
不安定な収入も以下の点に気を配ることである程度の回避は可能です。
- 多少の依頼の増減で生活が破綻してしまわないように6ヶ月〜12ヶ月分程度の生活防衛資金を貯めておく
- 自分の強みを理解し、上手に売り込み自分を必要としてくれる取引先を見つける
- 継続的に収入を生み出す自分の事業・副業を持っておく
※生活防衛資金とは・・・万が一の事態が起きた時に最低限の生活を保証するためのお金。
フリーランスであれば基礎生活費(生活する上で必ず必要になるお金)の1年分程度は貯めておきたいですね。
基礎生活費を正しく把握したいのであればマネーフォワードMEなどの家計簿アプリがおすすめです。
②福利厚生の欠如
会社が折半してくれる健康保険や厚生年金、ボーナス、退職金などの福利厚生がないため、自分で国民健康保険や民間の保険に加入したり、将来のための貯蓄を計画的に行う必要があります。
その中でもフリーランスは稼げば稼ぐだけ社会保険料の負担が大きくなってしまうため工夫が必要です。
具体的にはマイクロ法人を活用するなどして社会保険料を安くすることによって会社員と額面上は同じ収入でも手残りを増やすことができます。
③自己管理の負担
スケジュール管理や経理、税金の手続きなど、自己管理の負担が大きくなります。
また、フリーランスには労働基準法も適用されないため、働こうと思えばいくらでも働けてしまい、体調を崩してしまう可能性もあります。
フリーランスには有給もなく、休むと収入がなくなってしまいますが、仕事と休みのバランスを自分でとっていく必要があります。
経理や帳簿付、確定申告などの税金の手続きは時間と労力がかかり、専門知識も必要です。
どうしても苦手な場合は税理士さんに依頼するなど外部への委託で解決できる部分もあります。
④コミュニケーション能力、営業力が必要
フリーランスは自分で取引先を選べるというメリットはありますが、取引先との契約交渉も自分で行わなければいけません。
病院や薬局で勤務薬剤師をしていると一般的に他者と交渉する機会は少ないと思います。
自分の強み、付加価値を見つけてそれを売り出せるコミュニケーション能力や営業力が必要になってきます。
⑤安定したキャリア形成の難しさ
メリットの部分で様々な経験を積むことができると記載しましたが、契約期間や契約先によっては逆にキャリア形成が難しくなるという側面もあると思います。
正社員と違い、契約が短期間で終了することもあり、継続的なスキルアップや専門分野の深化が難しくなることがあります。
専門薬剤師や認定薬剤師を取得したい場合は常に自分で勉強を続け、その分野に特化した契約先を見つけ、ある程度長期での契約交渉が必要になるでしょう。
結論、メリットもあればデメリットもある
これらのデメリットを十分に理解し、自分に合った働き方を選ぶことが大切です。
デメリットについても解決策はいくつもあるのでフリーランスに興味はあるけれどなんだか不安という方は問い合わせフォームやSNSリンクから私にご相談いただいても構いません。
楽しく自由に働ける薬剤師をふやすためなら全力で協力させていただきたいと思っています。
いきなりフリーランスとして働くことに不安がある場合は・・・
まずは派遣薬剤師の案件を探して様々な病院、薬局で働くという感覚を掴んでみるのもいいかもしれません。
![](https://www.image-rentracks.com/axis_inc/oshigoto-lab/468_60.jpg)
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![](https://www.image-rentracks.com/medical-res/pharma2/120_60.gif)
上記のような転職サイトでは派遣の案件も紹介しているようです。
ファルマスタッフは日本調剤グループが運営しており、日本調剤グループ自体が薬剤師の派遣業務も行っています。
転職エージェントに相談することによって自身の強みを認識することができたり、フリーランスの契約交渉でも使用することになる履歴書や職務経歴書の作成を手伝ってもらえたりと、実際に転職しなくてもメリットは多いです。
私もフリーランスとして個人で活動する前は転職エージェントに相談しながら職務経歴書の作成等を行いました。
活用できるところは有効に活用していきましょう。
これらの内容を踏まえて自分の働き方の幅を広げて薬剤師という仕事を思う存分楽しめる方が増えることを望んでいます。
最後までご覧いただきありがとうございます。