みなさんこんにちは。
フリーランスとしての独立を考えている方や転職を検討している方に質問です。
ポートフォリオや職務経歴書は作っていますか？
今回はフリーランスとして成功するため、良い転職を実現するためのポートフォリオや職務経歴書の作成方法をご紹介いたします。
もくじ
職務経歴書とポートフォリオの主な違い
大前提として職務経歴書とポートフォリオの主な違いをおさえておきましょう。
目的と内容
職務経歴書
- 過去の職務経験や職歴を時系列で記載した文書です。
- 具体的な職務内容、担当業務、プロジェクトの詳細などを記述します。
- キャリアの全体像や業務経験を伝えることが目的です。
ポートフォリオ
- 実績や作品をまとめた集合体です。
- 具体的な成果物や作品例を視覚的に示します。
- スキルやセンスを直接的にアピールすることが目的です。
重視される点
職務経歴書
- プロジェクトの規模やチーム体制など、業務の背景情報。
- コミュニケーション能力や協調性の推測材料。
- キャリアの方向性や成長過程。
ポートフォリオ
- デザインのクオリティや技術力。
- 作品の多様性やクリエイティビティ。
- 視覚的なインパクトや表現力。
活用される職種
職務経歴書はほぼすべての職種で必要とされますが、ポートフォリオはクリエイティブ系職種で特に重視される傾向にあります。
なので、薬剤師では主に職務経歴書のほうが重視される傾向にあると思われます。
主な違いのまとめ
職務経歴書は業務経験の全体像を文書で伝え、ポートフォリオは具体的な実績を視覚的に示すものです。
両者は補完関係にあり、特にクリエイティブ職では両方が重要な役割を果たします。
フリーランス薬剤師のポートフォリオと職務経歴書作成ガイド
フリーランス薬剤師としてのキャリアを成功させるため、転職を成功させるためには、自分の専門性やスキルを効果的に伝えることが不可欠です。
新しいクライアントや雇用主に自分を売り込むための第一歩は、しっかりと作り込まれたポートフォリオと職務経歴書です。
しかし、多くの人がどのように作成すればよいか迷うことも少なくありません。
このガイドでは、あなたの実績と強みを最大限に引き出し、次のステップへの扉を開くための具体的な方法を紹介します。
また、セルフブランディングができているとより効率的にポートフォリオと職務経歴書の作成ができますよ。
薬剤師の未来を切り拓くセルフブランディング戦略：あなたのキャリアを飛躍させる6つのステップ
職務経歴書の作成方法
まず、薬剤師では主に重要視される職務経歴書の記載事項と記載内容の具体例をご紹介します。
基本情報
- 氏名、連絡先
フルネーム、電話番号、メールアドレスを明記し、メールアドレスはできればフリーメール以外を使用しましょう。 - 写真
プロフェッショナルな写真を添付する場合、適切な背景や照明にも注意を払いましょう。
こだわる場合は写真館で撮影してもらうこともおすすめです。
職務要約
- キャリアサマリー
これまでの職歴を簡潔にまとめ、重要な業績や強みを強調します。
例:「10年以上の病院薬剤師としての経験を活かし、がん治療と緩和ケアの専門家として活躍。複数のプロジェクトで顕著な成果を挙げる」。
職務経歴
- 会社名と期間
勤務した病院や薬局名と勤務期間を具体的に記載します。
例:「○○総合病院（20xx年〜20XX年）」。 - 役職と業務内容
役職ごとに担当した業務内容を具体的に説明します。
箇条書きにすると読みやすくなります。
例:「業務内容：がん患者の薬物治療管理、緩和ケアチームとの連携、患者教育プログラムの実施」。 - 成果
数値を使って達成した具体的な成果を示すと、説得力が増します。
例:「服薬指導プログラムの導入により、患者の服薬アドヒアランスが〇％向上」。
スキル
- 専門スキル
スキルを記載する際には、そのスキルがどのように活用されたか具体例を挙げると効果的です。
例:「緩和ケア：疼痛管理プランを実施し、患者の疼痛スコアを〇％改善」。 - 技術スキル
医療システムの操作経験など、技術スキルも具体的に記載します。
例:「電子カルテシステムの導入と運用に関する経験」。
資格・認定
- 取得資格
資格名、取得年、発行機関を明記し、専門資格もリストアップします。
例:「薬剤師免許（取得：20XX年）、緩和ケア薬剤師認定（取得：20XX年）」。 - 研修歴
参加した研修やセミナーについても記載し、スキルアップの努力を示します。
言語
- 英語や他言語のスキル
海外での研修や業務経験がある場合、それらの言語スキルを詳細に記載します。
例:「英語：ビジネスレベル。海外の医療機関との業務連携を経験」。
フォーマット
- 見やすさ
フォントサイズやレイアウトに注意し、読みやすいデザインを心がけましょう。
デザインはシンプルにまとめ、重要な情報が目立つようにします。
ポートフォリオの作成方法
次にポートフォリオの記載事項と記載内容の具体例をご紹介します。
表紙
- 名前と連絡先
フルネーム、電話番号、メールアドレスを明確に記載しましょう。
メールアドレスはフリーメールのアドレスではなく、ドメイン名がついたものが理想的です。 - 写真
フォーマルな服装で撮影した写真を使用すると、信頼感がアップします。
カメラ目線で自然な笑顔を心がけると、より親しみやすい印象を与えます。
イントロダクション
- 自己紹介
自分のキャリアの中でのターニングポイントや転職やフリーランスとしての独立にいたった動機を一文で述べると効果的です。
例えば、「医療現場で培った10年の経験をもとに、患者一人ひとりに寄り添ったサービスを提供することを目指しています」といった表現が考えられます。 - 専門分野
自分の専門領域を具体的に書くことで、どの分野で力を発揮できるかが一目でわかるようにしましょう。
たとえば、「がん薬物療法における副作用管理」や「災害時医療体制の構築」といった具体的な専門分野を列挙します。
職務経験
- 勤務経験
勤務した病院や薬局の名称を省略せずに記載し、業務内容やそこでの成果を箇条書きにするとわかりやすくなります。
例:「○○総合病院（2010年〜2020年）：〇〇科病棟業務を担当。年間〇〇件の薬剤管理指導を実施し、病院の収益に貢献。また、患者の背景や性格に応じた個別の薬剤管理指導を心がけ患者満足度を〇％向上」。 - フリーランスとしての実績
契約している薬局や病院の具体的な名前を記載し、そこで行ったプロジェクトや業務の内容を説明します。
例:「◯◯薬局と契約し、服薬指導プログラムの構築を担当。年間〇〇件の指導を実施し、患者の服薬アドヒアランスを〇％向上」。
スキルセット
- 専門スキル
スキルは具体的な状況でどのように役立ったかを記述するとより説得力が増します。
例:「緩和ケア：患者の疼痛管理プランを作成し、疼痛スコアを◯％低減させた経験あり」。 - ソフトスキル
ソフトスキルは過去の実績と結びつけて説明します。
例:「問題解決能力：医療チーム内のコミュニケーションを改善し、処方ミスを〇％減少」。
プロジェクト実績
- 具体的な事例
成功したプロジェクトや特に成果を上げた事例について、どのような課題に取り組み、どのような解決策を用いたかを具体的に記述します。
例:「プロジェクト名：〇〇クリニックの薬剤管理システム導入。
役割：プロジェクトリーダーとして、導入計画の立案とチームの指導を担当。
結果：システム導入後、処方エラーが◯％減少」。 - 顧客のフィードバック: 顧客からの推薦状や感謝のメッセージを引用すると、信頼性が高まります。例:「○○薬局の管理薬剤師から『彼女の導入したシステムは、私たちの業務効率を大幅に向上させました』とのフィードバックをいただきました」。
資格・認定
- 取得資格
資格や認定は、取得日や発行機関も併せて記載することで、信頼性が増します。
例:「薬剤師免許（取得：20XX年、発行機関：◯◯）」、「◯◯認定薬剤師（取得：20XX年、発行機関：◯◯」 - 研修・セミナー参加歴
専門的な研修やセミナーへの参加歴は、その内容とともに記載します。
例:「緩和ケア薬剤師研修（20XX年、○○大学医学部附属病院）」、「〇〇学会(参加or発表者)、20XX年、会場名」
ポートフォリオのフォーマット
- デザイン
プロフェッショナルで見やすいデザインを選び、フォントは読みやすいものを使用しましょう。
色使いはシンプルにまとめ、見やすさを優先します。 - PDF形式
提出時には必ずPDF形式に変換し、ファイル名もわかりやすく「フルネーム_ポートフォリオ.pdf」のように設定します。
全体のまとめ
フリーランス薬剤師としての成功は、あなたの専門知識やスキルをいかに効果的に伝えるかにかかっています。この記事で紹介したポートフォリオと職務経歴書の作成ポイントを押さえることで、クライアントや雇用主に強い印象を与えることができるでしょう。しっかりと準備を整え、自信を持って次のステップに進んでください。あなたのキャリアの可能性を広げる第一歩は、ここから始まります。
