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【2026年7月3日時点】医薬品の出荷調整情報まとめ|薬効分類別一覧

2026年7月3日時点の医薬品の出荷調整情報を薬効分類別にまとめたアイキャッチ画像

医薬品の供給情報は、薬局でも病棟でも毎日のように確認が必要です。特に最近は、単に「欠品しているらしい」で終わらず、限定出荷なのか、供給停止なのか、どの薬効分類に影響が集中しているのかまで見ないと、実務の優先順位を決めにくくなっています。

2026年7月3日時点の厚生労働省の最新一覧を見ると、通常出荷以外は合計1,782品目で、限定出荷が979品目、供給停止が803品目でした。

この記事では、2026年7月3日時点の厚生労働省「医療用医薬品供給状況」一覧をもとに、薬効分類ごとに出荷調整情報を整理します。あわせて、最新の月次集計として2026年5月実績分も参照し、全体像と現場での見方をまとめます。

まず結論:最新一覧で押さえたいポイント

項目 内容
通常出荷以外の総数 1,782品目
剤形別で多いもの 内用薬1,027品目、注射薬511品目、外用薬244品目
件数が多い分類 血圧降下剤、主としてグラム陽性・陰性菌に作用するもの、精神神経用剤、その他のアレルギー用薬、消化性潰瘍用剤
実務で大切な見方 供給停止件数だけでなく、限定出荷の理由と代替薬の有無を分けて確認する

この記事で使ったデータの見方

データ 日付 見られること
厚労省の医療用医薬品供給状況一覧 2026年7月3日時点 個別品目の出荷状況、理由、更新日
厚労省の月次集計 最新は2026年5月実績分 限定出荷・供給停止の全体傾向

月次集計では、2026年5月実績分として、限定出荷・供給停止が合計11%(1,739品目)と公表されています。一方、日次一覧は2026年7月3日時点の時点情報なので、両者は時点も集計単位も完全には同じではありません。

限定出荷と供給停止の違い

表示 意味 現場での受け止め方
限定出荷(自社の事情) 製造トラブルや原材料問題などで出荷を制限 採用品や流通量を早めに確認したい
限定出荷(他社品の影響) 他社不足による需要増で制限 代替薬に需要が集中している可能性がある
限定出荷(その他) 上記以外の事情 理由欄の確認が重要
供給停止 供給停止または販売中止に近い状態 薬価削除による停止も多く、急な欠品と同じ意味ではない

今回の一覧で通常出荷以外となっていた1,782品目の理由を見ると、全体では「1.需要増」が486件で最も多くなっています。限定出荷だけに絞ると、最多は「1.需要増」でした。

理由 件数 読み方
1.需要増 486 代替薬にも影響が波及しやすい
6.薬価削除 369 急な欠品とは分けて読む
8.その他の理由 357 個別メーカー情報の確認が必要
3.製造トラブル(製造委託を含む) 262 長引く可能性を見ておく
2.原材料調達上の問題 158 回復時期が読みにくい
4.品質トラブル(製造委託を含む) 133 解除時期の続報を確認

まず全体像を数字で確認

項目 品目数
限定出荷(自社の事情) 479
限定出荷(他社品の影響) 430
限定出荷(その他) 70
供給停止 803
通常出荷以外の合計 1,782
剤形区分 通常出荷以外の品目数
内用薬 1,027
注射薬 511
外用薬 244

まず優先して追いたいのは、件数の大きい内用薬と、代替が難しい注射薬です。

まず見ておきたい上位分類

薬効分類 合計 限定出荷 供給停止 まず見るポイント
血圧降下剤 143 83 60 需要増の影響を確認
主としてグラム陽性・陰性菌に作用するもの 97 39 58 需要増の影響を確認
精神神経用剤 85 27 58 製造・原材料要因を確認
その他のアレルギー用薬 77 52 25 製造・原材料要因を確認
消化性潰瘍用剤 62 38 24 製造・原材料要因を確認
他に分類されない代謝性医薬品 56 27 29 薬価削除を切り分けて確認
血液代用剤 51 29 22 採用品と代替薬を確認
血液製剤類 51 27 24 採用品と代替薬を確認
眼科用剤 48 33 15 需要増の影響を確認
鎮痛,鎮痒,収斂,消炎剤 47 32 15 製造・原材料要因を確認

実務ではこの順で確認すると見やすいです

  1. 自施設の採用品が含まれているかを見る
  2. 「限定出荷」か「供給停止」かを分ける
  3. 理由が需要増か、製造・品質・原材料の問題かを確認する
  4. 薬価削除による供給停止は、急な欠品と分けて扱う
  5. 代替薬に需要が流れていないかを見る

一覧の件数だけで判断すると、現場で急ぐべき品目と、販売中止や薬価削除に近い品目が混ざります。特に抗菌薬、注射薬、慢性疾患で継続使用される薬は、施設内の採用品と照らし合わせて確認するのが実務的です。

全薬効分類一覧

薬効分類別の集計表を開く
薬効分類 合計 限定出荷(自社) 限定出荷(他社) 限定出荷(その他) 供給停止
血圧降下剤 143 36 45 2 60
主としてグラム陽性・陰性菌に作用するもの 97 15 24 0 58
精神神経用剤 85 19 5 3 58
その他のアレルギー用薬 77 25 25 2 25
消化性潰瘍用剤 62 15 23 0 24
他に分類されない代謝性医薬品 56 11 11 5 29
血液代用剤 51 15 14 0 22
血液製剤類 51 14 7 6 24
眼科用剤 48 14 17 2 15
鎮痛,鎮痒,収斂,消炎剤 47 17 12 3 15
その他の消化器官用薬 46 16 10 2 18
不整脈用剤 41 9 19 2 11
寄生性皮ふ疾患用剤 38 9 23 1 5
血管拡張剤 36 9 9 2 16
生薬 35 4 0 1 30
その他の循環器官用薬 32 7 11 0 14
高脂血症用剤 31 9 1 1 20
副腎ホルモン剤 30 12 15 0 3
その他の泌尿生殖器官及び肛門用薬 29 10 9 0 10
血液凝固阻止剤 29 2 18 7 2
その他の中枢神経系用薬 27 6 0 3 18
ビタミンB剤(ビタミンB1剤を除く。) 27 5 11 1 10
糖尿病用剤 27 8 2 0 17
解熱鎮痛消炎剤 27 8 7 0 12
催眠鎮静剤,抗不安剤 23 13 0 0 10
気管支拡張剤 22 9 3 0 10
漢方製剤 21 1 0 0 20
その他の血液・体液用薬 19 6 1 1 11
ビタミンA及びD剤 18 0 3 9 6
X線造影剤 18 2 0 0 16
その他の腫瘍用薬 17 7 0 0 10
局所麻酔剤 17 3 5 0 9
抗ウイルス剤 17 8 0 0 9
外皮用殺菌消毒剤 16 2 0 2 12
その他のホルモン剤(抗ホルモン剤を含む。) 15 6 5 0 4
ビタミンB1剤 15 3 8 0 4
その他の外皮用薬 14 8 4 1 1
主としてグラム陽性菌,マイコプラズマに作用するもの 14 9 3 1 1
去たん剤 14 5 4 1 4
化膿性疾患用剤 13 8 2 1 2
強心剤 13 2 2 0 9
抗てんかん剤 13 8 5 0 0
ビタミンC剤 11 0 6 0 5
歯科用局所麻酔剤 10 4 3 0 3
無機質製剤 10 2 2 1 5
鎮けい剤 10 1 2 1 6
ワクチン類 9 2 1 0 6
卵胞ホルモン及び黄体ホルモン剤 9 4 3 0 2
合成抗菌剤 9 1 2 0 6
止血剤 9 4 1 0 4
混合ビタミン剤(ビタミンA・D混合製剤を除く。) 9 2 7 0 0
解毒剤 9 4 0 4 1
合成麻薬 8 2 0 0 6
抗パーキンソン剤 8 3 3 0 2
軟膏基剤 8 0 6 0 2
主としてグラム陽性・陰性菌,リケッチア,クラミジアに作用するもの 7 4 1 0 2
主としてグラム陽性菌に作用するもの 7 1 2 0 4
利尿剤 7 2 0 0 5
脳下垂体ホルモン剤 7 2 1 0 4
自律神経剤 7 3 2 0 2
血管収縮剤 7 3 1 0 3
制酸剤 6 2 1 0 3
皮ふ軟化剤(腐しょく剤を含む。) 6 5 0 0 1
糖類剤 6 0 0 0 6
肝臓疾患用剤 6 0 3 0 3
その他の化学療法剤 5 1 0 0 4
代謝拮抗剤 5 0 0 0 5
止しゃ剤,整腸剤 5 3 0 0 2
アルキル化剤 4 0 0 2 2
サルファ剤 4 2 2 0 0
下剤,浣腸剤 4 2 2 0 0
主としてカビに作用するもの 4 3 0 0 1
健胃消化剤 4 0 0 0 4
抗ヒスタミン剤 4 1 1 0 2
抗腫瘍性植物成分製剤 4 0 2 0 2
混合ホルモン剤 4 3 0 0 1
男性ホルモン剤 4 0 4 0 0
鎮咳剤 4 1 1 1 1
その他の個々の器官系用医薬品 3 2 0 0 1
たん白アミノ酸製剤 3 0 0 0 3
ビタミンE剤 3 1 2 0 0
全身麻酔剤 3 1 1 0 1
含嗽剤 3 0 0 0 3
抗原虫剤 3 1 0 0 2
抗毒素類及び抗レプトスピラ血清類 3 0 0 0 3
放射性医薬品 3 0 0 0 3
機能検査用試薬 3 0 0 0 3
生殖器官用剤(性病予防剤を含む。) 3 1 1 0 1
痛風治療剤 3 1 0 0 2
総合感冒剤 3 0 2 0 1
耳鼻科用剤 3 0 0 0 3
骨格筋弛緩剤 3 0 0 0 3
その他の呼吸器官用剤 2 2 0 0 0
その他の歯科口腔用薬 2 0 0 1 1
他に分類されない治療を主目的としない医薬品 2 0 0 0 2
抗結核剤 2 1 0 0 1
酵素製剤 2 1 0 0 1
鎮咳去たん剤 2 0 1 0 1
その他の生物学的製剤 1 1 0 0 0
その他の生薬及び漢方処方に基づく医薬品 1 0 0 0 1
その他の神経系及び感覚器官用医薬品 1 0 0 1 0
その他の診断用薬(体外診断用医薬品を除く。) 1 0 0 0 1
ビタミンK剤 1 0 0 0 1
主として抗酸菌に作用するもの 1 0 0 0 1
利胆剤 1 0 0 0 1
抗腫瘍性抗生物質製剤 1 1 0 0 0
歯科用鎮痛鎮静剤(根管及び齲窩消毒剤を含む。) 1 0 0 0 1
毛髪用剤(発毛剤,脱毛剤,染毛剤,養毛剤) 1 0 1 0 0
混合生物学的製剤 1 1 0 0 0
溶解剤 1 0 0 0 1
生物学的試験用製剤類 1 0 0 0 1
甲状腺,副甲状腺ホルモン剤 1 1 0 0 0
矯味,矯臭,着色剤 1 0 0 0 1
賦形剤 1 1 0 0 0
駆虫剤 1 1 0 0 0

まとめ

2026年7月3日時点の厚生労働省の最新一覧では、通常出荷以外は1,782品目で、内用薬への影響が最も大きい状況でした。件数が多かった薬効分類は、血圧降下剤、主としてグラム陽性・陰性菌に作用するもの、精神神経用剤、その他のアレルギー用薬、消化性潰瘍用剤です。

ただし、供給停止には薬価削除も多く含まれます。現場で本当に優先して見たいのは、限定出荷の理由、代替薬の有無、そして自施設採用品かどうかです。

出荷状況は日々変わるため、実務では厚生労働省の最新一覧を定期的に確認することをおすすめします。

参考にした情報

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