吸入薬を受け取った患者さんから、「この前と形が違うけれど、同じように吸えばいいのですか?」と聞かれることは少なくありません。吸入薬は成分だけでなく、デバイスの違いで使い方も大きく変わります。
吸入薬は、何の薬かだけでなく、どのデバイスかで使い分けを考えることが大切です。
もくじ
まず結論
pMDI、DPI、SMI はそれぞれ吸い方のコツが違います。pMDI は噴霧と吸気のタイミング、DPI はしっかり吸い込む力、SMI はゆっくり長く吸うことがポイントです。患者さんの吸う力や手技に合わせて選ぶ視点が実務で重要です。

| デバイス | 特徴 | つまずきやすい点 |
|---|---|---|
| pMDI | 噴霧と吸気を合わせる | タイミングが合いにくい |
| DPI | 吸う力で薬を取り込む | 吸気が弱いと入りにくい |
| SMI | ゆっくり噴霧される | ゆっくり長く吸う必要がある |
使い分けの考え方
1. pMDI
タイミング合わせが苦手ならスペーサーの活用も考えます。
2. DPI
吸気流量が必要なので、患者さんの吸う力が大切です。
3. SMI
ゆっくり吸える人には使いやすい一方、手技確認は必要です。
吸入指導では、薬の名前を覚えることより、どこでつまずきやすいかを先に見る方が役立ちます。
患者さんへどう説明する?
| 患者さんの特徴 | 見たいポイント |
|---|---|
| 手技が苦手 | 操作の少なさや練習しやすさ |
| 吸う力が弱い | DPI が合うかを慎重に見る |
| 以前うまく使えなかった | 何でつまずいたかを確認する |
今日からできる行動
- 点眼薬の順番の記事も見て、剤形説明の伝え方を広げる
- 患者向け資料の読み方を確認し、手技説明を短く整える
- 自局でよく出る吸入薬のつまずきポイントを1枚にまとめる
まとめ
吸入薬では、同じ吸入薬でもデバイスによって使い方がかなり違います。患者さんの吸う力、操作のしやすさ、過去のつまずきを見ながら選ぶと、指導が実務的になります。
吸入指導のコツは、薬剤の違いだけでなく、デバイスの違いを言葉にできることです。


