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【2026年6月改定】薬剤師がよくやる算定間違い15選|廃止・新設・経過措置の落とし穴と取りこぼし防止チェック

「2026年6月1日施行」が目前。改定対応に追われる中、現場では廃止された加算を継続算定/新設項目の届出漏れ/経過措置の見落としが続出しています。請求返戻になれば収益損失、算定漏れなら本来得るべき点数を取りこぼし、どちらも薬局経営に直撃します。

本記事では、薬剤師がやりがちな算定間違いを「廃止」「新設」「区分・点数変更」「経過措置」の4カテゴリ15項目に整理。点数・要件・正しい対応をすべて2026年4月時点の一次情報ベースで解説します。

📌 この記事で分かること

  • 2026年改定で請求返戻が多発する5領域
  • 廃止項目の継続算定/新設項目の届出漏れ/区分変更の点数間違い15パターン
  • 6月1日までに済ませる取りこぼし防止チェックリスト
  • 経過措置(医療DX加算など)の正しい期限管理

結論|2026年6月改定で算定ミスが多発する5大領域

まず全体像を把握しましょう。今回の改定で算定ミスが集中するのは次の5領域です。

① 廃止項目の継続算定

かかりつけ薬剤師指導料・重複投薬等防止加算など、廃止に気付かず請求

② 区分簡素化の点数誤り

調剤管理料が4区分→2区分に再編。15〜27日分が50点→10点に大幅減

③ 新設項目の届出漏れ

調剤ベースアップ評価料・地域支援加算など、未届で算定→返戻

④ 経過措置の期限管理ミス

医療DX推進体制整備加算など、令和9年5月末期限を誤認

⑤ 統合された加算の併算定

かかりつけ加算が服薬管理指導料に統合済。フォローアップ加算と訪問加算の選択ミス

各領域には具体的な落とし穴があります。次章から15項目を順にチェックしましょう。

算定間違い15選|カテゴリ別の落とし穴と正しい対応

カテゴリ1|廃止項目を誤って算定する3つのミス

①かかりつけ薬剤師指導料76点を継続算定
2026年6月以降、かかりつけ薬剤師指導料(76点)・かかりつけ薬剤師包括管理料(291点)は廃止。同等の業務は服薬管理指導料1の「イ」(かかりつけ薬剤師が指導した場合)に統合されました。指導料コードのまま継続算定すると返戻対象。レセコンマスタの差し替えが必須です(詳細はかかりつけ薬剤師指導料の廃止と新体系を参照)。

②重複投薬・相互作用等防止加算(40点/20点)を継続算定
重複投薬・相互作用等防止加算は廃止され、「調剤時残薬調整加算」「薬学的有害事象等防止加算」の2つに再編されました。残薬調整は新設加算(30〜50点)、相互作用対策は薬学的有害事象等防止加算へ。要件と算定回数のカウントが変わるので注意(詳細は重複投薬・相互作用等防止加算は廃止)。

③医療DX推進体制整備加算を6月以降も同名で算定
医療DX推進体制整備加算は「電子的調剤情報連携体制整備加算」へ移行。経過措置で令和9年5月31日までは旧加算名で算定継続できますが、施設基準と届出様式が異なるため確認必須(詳細は医療DX推進体制整備加算は廃止)。

カテゴリ2|新設項目の要件誤認・届出漏れ5つ

④調剤ベースアップ評価料(4点)を届出なしで算定
2026年新設の調剤ベースアップ評価料は「職員の賃金改善体制」の施設基準届出(様式103)が必須。届出なしの算定は返戻対象です。令和9年6月からは点数が「100分の200相当(8点)」に引き上げ予定。

⑤調剤物価対応料(1点)を毎回算定
新設の調剤物価対応料「3か月に1回に限り」算定可。月1回や処方箋ごとに算定すると過剰算定です。レセコンの履歴管理を必ず設定しましょう。令和9年6月以降は2点に。

⑥複数名薬剤管理指導訪問料(300点)を要件確認なしで算定
2026年新設。「医師が複数名訪問の必要性を認めた患者」のみが対象。複数名で訪問すれば算定できると誤解しがちですが、医師指示書の根拠が必須です。

⑦かかりつけ薬剤師フォローアップ加算(50点)と訪問加算(230点)の算定範囲を混同
両方とも2026年新設の加算で、いずれも服薬管理指導料の関連加算として位置づけられています。フォローアップ加算は電話等での服薬状況確認、訪問加算は薬剤師が患家を訪問して情報提供を行った場合と要件が異なります。同一指導内で重複算定しないよう要件適合を必ず確認し、不明点は最新の疑義解釈で確認しましょう。

⑧バイオ後続品調剤体制加算を未届出で算定
2026年新設のバイオ後続品調剤体制加算は施設基準届出(様式87の3の7)が必須。届出期限は2026年5月7日〜6月1日必着。届出前算定は返戻対象です(詳細はバイオ後続品の薬剤師説明実務)。

カテゴリ3|区分・点数変更の計算ミス4つ

⑨調剤管理料:旧4区分→新2区分の移行漏れ
これは最も影響額が大きいミスです。下表のとおり、15〜27日分が旧50点→新10点に大幅減。マスタが旧のままだと過剰算定・返戻になります。

旧区分(日数) 旧点数 新区分(日数) 新点数
7日以下 4点 ロ(27日以下) 10点
8〜14日 28点
15〜27日 50点
28日以上 60点 イ(28日以上) 60点

⑩調剤基本料の新点数未反映
基本料1: 45点→47点、基本料3ハ: 35点→37点など、ほぼ全区分で2点引き上げ。マスタ更新を忘れると逆に過小請求になります(詳細は調剤基本料の届出方法)。

⑪地域支援・医薬品供給対応体制加算の大幅増額の見落とし
加算2: 40点→59点、加算3: 10点→67点と大きく引き上げ。古いマスタのままだと、なんと57点も取りこぼします。届出様式は87の3の1/87の3の2(詳細は地域支援体制加算チェックリスト2026)。

⑫同時受付減算(100分の80)の二重計算
同日に複数の保険医療機関が交付した処方箋を同時に受け付けた場合の同時受付減算は、新点数(47点等)に100分の80を1回だけ掛けて算定します。旧点数→新点数の差分でさらに減算をかけてしまう誤計算が散見されるので、レセコン設定の見直しを。

カテゴリ4|経過措置・施設基準の管理ミス3つ

⑬医療DX推進体制整備加算の経過措置「令和9年5月31日まで」の誤認
当初通知より1年延長されました。旧加算で算定できる期限を「令和8年5月末まで」と誤認しているケースが多発。令和9年5月末まではマイナ保険証利用率や電子処方箋発行体制の要件確認を続けられます。

⑭施設基準の実績要件「20回以上」の読み替え漏れ
「調剤時残薬調整加算+薬学的有害事象等防止加算の年間20回以上」という新要件は、改定前の「重複投薬・相互作用等防止加算+在宅患者重複投薬等管理料の年間20回以上」とみなして判断可です。新加算名で20回未満でも、旧加算の実績があれば施設基準を満たせます。

⑮在宅患者訪問薬剤管理指導料の算定間隔「週1回上限」の見落とし
旧要件「6日以上の間隔」が「週1回(原則上限)」に変更。同一患者に週2回算定すると減算対象に。スケジュール管理を見直しましょう(詳細は在宅患者訪問薬剤管理指導料)。

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HTML図解|廃止→新設の置換早見表

廃止項目 旧点数 新設・移行先 新点数
かかりつけ薬剤師指導料 76点 服薬管理指導料1のイに統合 76点
かかりつけ薬剤師包括管理料 291点 服薬管理指導料1のイに統合 291点
重複投薬・相互作用等防止加算(残薬) 20点 調剤時残薬調整加算 30〜50点
重複投薬・相互作用等防止加算(相互作用) 40点 薬学的有害事象等防止加算 40点
医療DX推進体制整備加算 4〜7点 電子的調剤情報連携体制整備加算(経過措置 R9.5末まで併存) 変動

取りこぼし防止|6月施行までの3ステップ点検フロー

1

届出書類の最終確認(〜6/1必着)

調剤ベースアップ評価料(103)/地域支援・医薬品供給対応体制加算(87の3の1・2)/在宅薬学総合体制加算2(87の3の5)/バイオ後続品調剤体制加算(87の3の7)/服薬管理指導料注1(90)の5点セット

2

レセコンマスタの差し替え

廃止項目の削除/新点数の反映/算定回数制限の自動チェック設定(調剤物価対応料の3か月に1回ルールなど)

3

6月1日週のレセプト点検

最初の1週間は通常の2倍チェック。特に「廃止コードでの請求」「区分間違い」「届出漏れ」の3点を集中監査

現場でよくある質問Q&A

Q1. 5月分のレセプトに6月以降の調剤分が混ざっています。点数表はどちらを適用?
A. 調剤実施日基準で判定します。5月31日までは旧点数、6月1日以降は新点数を適用。月またぎ処方箋は調剤日ごとに分けて算定してください。

Q2. 届出が6月1日に間に合わない場合、いつから算定可能?
A. 受理日の翌月1日から算定可能です。たとえば6月15日受理なら7月1日算定開始。1か月分の点数を取りこぼすことになります。

Q3. 「みなし規定」で旧加算実績を新加算の施設基準に読み替えできる項目は?
A. 主に「調剤時残薬調整加算+薬学的有害事象等防止加算の年間20回以上」が、改定前の「重複投薬・相互作用等防止加算+在宅患者重複投薬等管理料の年間20回以上」とみなして判断可能です。詳細は厚労省通知で確認を。

Q4. 経過措置中の「医療DX推進体制整備加算」と「電子的調剤情報連携体制整備加算」、どちらを算定すべき?
A. 経過措置期間中は届出済の旧加算を継続算定できますが、要件を満たすなら早めに新加算へ移行するのが経営的にも有利です。

まとめ|「廃止・新設・区分・経過」の4軸で再点検する

2026年6月改定の算定ミスは、「廃止項目の継続算定」「新設項目の届出漏れ・要件誤認」「区分変更の点数間違い」「経過措置の期限管理」の4軸に集約されます。請求返戻は薬局経営に直接響き、算定漏れは1件あたり数十〜数百点の機会損失。本記事の15項目を社内チェックリストとして活用し、6月1日週の取りこぼしゼロを目指しましょう。

とくに調剤管理料の区分簡素化(15〜27日分が50点→10点)と地域支援・医薬品供給対応体制加算の大幅増額(加算3: 10点→67点)は、マスタ未更新時の影響額が大きいので最優先で点検を。

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