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【2026年6月改定】レセコン設定・変更点チェックリスト完全版|廃止・新設・フラグ変更を実務で対応

「届出は済んだ。でも、レセコンの設定変更は完了していますか?」

2026年6月1日の調剤報酬改定では、加算の廃止・新設・名称変更が一斉に発生します。「旧加算のフラグが残ったまま」「新加算がマスタに登録されていない」——こうした設定ミスは算定漏れや過誤請求に直結します。

この記事では、今回の改定でレセコンに必要な変更をカテゴリ別チェックリスト形式で整理しました。改定全体の概要は【2026年調剤報酬改定】完全ガイドをご覧ください。

2026年改定がレセコンに与える影響の全体像

今回の特徴:二段階改定に注意

2026年調剤報酬改定では二段階改定が導入されています。

  • 第1段階:2026年(令和8年)6月1日施行
  • 第2段階:2027年(令和9年)6月1日施行(主要点数を倍増)

レセコンの改修・設定変更は2回発生します。この記事では主に第1段階(2026年6月1日施行)の変更を解説します。

設定変更が必要な4カテゴリ

  1. 廃止加算のフラグ無効化(旧点数が残ると過誤請求の原因に)
  2. 新設・改称加算のマスタ登録(未設定だと算定不可)
  3. 施設基準変更による算定条件フラグの更新
  4. 算定回数・頻度制限の履歴管理設定(3か月に1回制限など)
📅 レセコン設定変更タイムライン(2026年)
📌 5月上旬〜中旬
・ベンダーへ改定対応版リリース日を確認
・点数マスタ更新ファイルの受領
・テスト環境での動作確認

📌 5月下旬
・施設基準届出の完了確認
・廃止加算フラグのOFF作業
・新設加算のマスタ登録

🔴 5月31日(前日)
・改定点数マスタの本番適用
・チェックリストで最終確認
・スタッフへの周知

⚡ 6月1日(施行日)
・第1号の算定内容を必ず確認
・不明点はベンダーに即連絡
・算定エラーを記録・対処

【カテゴリ別】レセコン設定変更チェックリスト

変更対象 設定変更の内容 優先度
かかりつけ薬剤師指導料・包括管理料 廃止フラグをOFF。服薬管理指導料1〜4へ移行設定 最高
調剤基本料・集中率 集中率集計設定の確認・改定後の区分判定フラグ更新 最高
地域支援体制加算・連携強化加算 経過措置対応フラグの確認・届出内容に合わせた算定条件を設定
電子的調剤情報連携体制整備加算 旧・医療DX推進体制整備加算(4点)の廃止フラグOFF→新・電子的調剤情報連携体制整備加算(8点/月)のマスタ登録
バイオ後続品調剤体制加算 新設加算(50点)のマスタ登録・届出後に算定フラグON
調剤物価対応料 新設(1点)。施設基準届出不要。3か月に1回制限の履歴管理設定
調剤ベースアップ評価料 施設基準届出が必要。届出完了後にレセコンへ算定フラグを登録
在宅患者緊急訪問薬剤管理指導料 点数変更。改定後の新点数への更新と算定間隔設定の確認

※施設基準届出が完了した加算のみ算定フラグをONにすること。届出前のONは過誤請求の原因になります。

服薬管理指導料への切替設定(優先度:最高)

かかりつけ薬剤師指導料・包括管理料は廃止

2026年6月1日をもって「かかりつけ薬剤師指導料(76点)」「かかりつけ薬剤師包括管理料(291点)」は廃止され、服薬管理指導料に統合されました。

かかりつけ薬剤師が指導した場合は服薬管理指導料1-イまたは2-イとして算定します。旧加算のフラグが残ったままの場合、算定エラーや過誤請求の原因となります。

✅ 設定変更の手順

  1. かかりつけ薬剤師指導料・包括管理料の算定フラグをOFFに変更
  2. 服薬管理指導料1〜4をマスタに登録(点数・算定要件を確認の上)
  3. かかりつけ薬剤師登録患者の紐付けを服薬管理指導料に移行

詳細は【2026年6月改定】服薬管理指導料1・2・3・4の点数と算定要件をご確認ください。

調剤基本料・集中率の設定確認(優先度:最高)

調剤基本料の区分は集中率85%が重要な境界線です。レセコンの集中率集計設定が正しくなければ、算定区分の誤りにつながります。

✅ 確認ポイント

  • 集中率の集計期間設定(直近3か月)が正しいか
  • 改定後に調剤基本料の区分判定フラグが正しく更新されているか
  • 門前・医療モール薬局は該当区分のフラグ設定を確認

集中率の詳細は【2026年改定】集中率の計算方法と算定要件をご覧ください。

電子的調剤情報連携体制整備加算への移行設定(優先度:高)

旧「医療DX推進体制整備加算(4点)」は廃止され、2026年6月から「電子的調剤情報連携体制整備加算(8点、月1回)」に再編されました。旧加算(4点/月)から倍増されています。届出要件も変更されているため、旧加算のフラグを残したままにしないよう注意が必要です。

✅ 設定変更の手順

  1. 旧・医療DX推進体制整備加算の算定フラグをOFF
  2. 新施設基準の届出完了を確認
  3. 電子的調剤情報連携体制整備加算をマスタに登録し、フラグをON

詳細は【2026年6月改定】医療DX推進体制整備加算は廃止|電子的調剤情報連携体制整備加算への移行をご覧ください。

調剤物価対応料の履歴管理設定(優先度:中)

2026年改定で新設された調剤物価対応料(1点)は、施設基準の届出が不要なため全保険薬局が算定できます。ただし処方箋を受け付けた場合に3月に1回に限り算定できる制限があるため、レセコン側での算定履歴管理設定が不可欠です。2027年6月の第2段階では2点に倍増されます。

✅ 設定確認ポイント

  • 直近の算定日が記録・表示されているか
  • 3か月以内の再算定をシステムが警告するか
  • スタッフが算定履歴を簡単に確認できる画面設定になっているか

よくある設定ミス3パターン

① 廃止加算のフラグを消し忘れる

「新加算を追加した」だけで、廃止加算の設定を削除し忘れるケースです。旧点数が残っていると請求エラーや過誤請求の原因になります。

対策:改定チェックリストに「廃止加算のフラグをOFFにする」工程を必ず設ける。

② 届出前に算定フラグをONにしてしまう

施設基準の届出が受理されていないのに、新加算のフラグをONにして算定するパターンです。届出受理日前の算定は認められず、返戻の対象となります。

対策:フラグONは「届出受理通知を手元で確認してから」を鉄則にする。

③ マスタ更新後に薬局側の設定作業を忘れる

ベンダーのシステムアップデートと、薬局側のフラグ設定作業は別物です。点数マスタが更新されても、算定フラグを手動でONにしないと新加算は算定されません。

対策:ベンダーの「アップデート完了連絡」の後に、薬局側で設定作業を行う2段階の手順を担当者間で共有する。

算定ミスの全パターンは【2026年6月改定】薬剤師がよくやる算定間違い15選もあわせてご確認ください。

レセコンメーカー別 改定対応情報の確認方法

各レセコンベンダーは改定専用のサポートページや説明会を設けています。以下を参考に自社レセコンの対応状況を確認してください。

メーカー 確認方法
メディコム(ウィーメックス) 公式サイト「令和8年度診療報酬・調剤報酬改定情報」ページを参照
ユヤマ ユーザーサポートサイトまたはサービス担当者へ問い合わせ
エムスリーデジカル 管理画面内のお知らせ・サポートチャットを活用
共通 改定対応説明会(オンライン)への参加・録画視聴を活用

※具体的な手順や設定画面は担当SEまたはサポートデスクに確認してください

よくある質問(FAQ)

Q. 点数マスタはベンダーが自動更新してくれますか?

A. 多くのレセコンは施行前日〜施行日に点数マスタを自動更新します。ただし、施設基準に基づく算定フラグのON/OFFは薬局側で手動設定が必要です。「マスタが更新された=設定完了」ではありません。

Q. 施設基準の届出が受理された後、いつレセコン設定をすればいいですか?

A. 届出受理通知を受けた後、速やかに設定作業を行ってください。6月1日施行に間に合うよう、5月下旬には設定完了・最終確認まで終えることが理想です。6月準備チェックリストもあわせてご活用ください。

Q. 二段階改定の第2段階(2027年6月)でも同じ作業が必要ですか?

A. はい。2027年6月には主要点数の倍増対応が必要になります。調剤物価対応料・調剤ベースアップ評価料を中心に、再度の点数マスタ更新と設定確認が発生します。ベンダーのサポートスケジュールを事前に把握しておくことをお勧めします。

まとめ:6月1日に向けた設定完了チェック

  • 廃止加算のフラグOFF:かかりつけ薬剤師指導料・包括管理料、医療DX推進体制整備加算
  • 新設加算のマスタ登録:電子的調剤情報連携体制整備加算、バイオ後続品調剤体制加算、調剤物価対応料
  • 服薬管理指導料1〜4への移行設定:かかりつけ薬剤師登録患者の紐付けも含む
  • 集中率集計設定の確認:改定後の調剤基本料区分が正しく判定されるか
  • 5月下旬までに設定完了・最終確認
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