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【2026年6月1日施行】調剤報酬改定 当日の業務フロー|開局前チェックから最初の患者対応まで完全ガイド

「明日からいよいよ改定施行。でも、当日の朝まず何をすればいい?」

算定要件の勉強は済んだ。届出も出した。でも、いざ6月1日の朝を迎えると「レセコンは本当に切り替わっているか」「廃止した加算を誤算定しないか」「患者さんから急に料金の話をされたら…」と不安が湧いてくる。

この記事では、2026年6月1日(令和8年6月1日)の施行当日に薬局スタッフがやるべきことを、時系列フローで完全ガイドします。開局前の確認リストから、最初の患者対応での算定ポイント、よくあるトラブルの対処法まで、一本で迷いをゼロにします。

準備の最終確認をしたい方は、先にこちらも参考にしてください:
【2026年6月1日施行】薬剤師の準備チェックリスト完全版

📅 2026年6月1日(日)— 施行当日タイムライン

前日夜
レセコンメーカーの更新案内を最終確認。翌朝の電源ON前に自動更新が走るか確認

7:00〜
【開局前①】レセコン起動・点数マスタ更新確認。「調剤基本料1 = 47点」に変わっているかチェック

7:30〜
【開局前②】廃止加算のレセコン封鎖確認。掲示物(料金案内・体制届出)の差し替え

8:30〜
【朝礼】スタッフ全員で変更点の最終共有(3分で済むポイントのみ)。患者Q&A想定問答の確認

開局後
【最初の処方箋】1枚目で算定内容を必ず目視確認。廃止加算の誤算定ゼロを徹底

当日終業
レセコンのレセプト点検モードで廃止加算が入っていないか抽出チェック

6月1日に切り替わること:まず全体像を把握する

いきなり細かい手順に入る前に、「6月1日に何が変わるか」を30秒で整理しましょう。以下を頭に入れておくと、当日の判断が格段に速くなります。

廃止される主な加算(6月1日以降は算定不可)

  • かかりつけ薬剤師指導料(76点)→ 服薬管理指導料1のイに統合
  • かかりつけ薬剤師包括管理料(291点)→ 同上
  • 後発医薬品調剤体制加算1〜3(21〜30点)→ 地域支援・医薬品供給対応体制加算に再編
  • 医療情報取得加算(1点)→ 廃止
  • 調剤管理加算(3点)→ 廃止
  • 重複投薬・相互作用等防止加算(20〜40点)→ 調剤時残薬調整加算・薬学的有害事象等防止加算に再編

⚠️ これらを6月1日以降に算定するとレセプト査定・返戻の原因になります。レセコンで「算定不可」設定がされているか必ず確認してください。

新設・変更される主な加算

  • 調剤基本料1:45点 → 47点に引き上げ
  • 調剤ベースアップ評価料4点(※令和9年6月以降は8点に段階引き上げ)
  • 地域支援・医薬品供給対応体制加算1〜5:27〜67点(新設・届出要)
  • 調剤物価対応料:1点(3か月に1回。レセコン履歴管理が必要)
  • かかりつけ薬剤師フォローアップ加算:50点(3か月1回)
  • かかりつけ薬剤師訪問加算:230点(6か月1回)

算定要件の詳細は→ 【2026年6月改定】調剤報酬改定まとめ|主要変更点と薬局の対応 をご参照ください。

【開局前①】レセコン点数マスタの確認(7:00〜7:30)

最優先でやること、それは「レセコンが本当に6月版の点数に切り替わっているか」の確認です。多くのメーカーは自動更新か前夜のダウンロード更新で対応しますが、ネット接続不良やサーバーエラーで更新が止まっていることがあります。

レセコン確認チェックリスト(開局前)

  1. レセコンのバージョン・更新日時を表示し「令和8年6月1日版」になっているか確認
  2. テスト処方箋(仮想患者)を1枚入力し、調剤基本料が47点になっているか確認
  3. 廃止加算(かかりつけ薬剤師指導料・後発医薬品調剤体制加算等)が選択不可になっているか確認
  4. 調剤物価対応料(1点)の算定条件(3か月1回)がフラグ管理されているか確認
  5. レセコンメーカーのQ&Aページでバグ情報・緊急更新がないか確認

万が一、更新が適用されていない場合はすぐにメーカーのサポートに電話。対応が完了するまで調剤を始めないでください。誤った点数で請求した場合、レセプト提出後の返戻対応で大きな手間が発生します。

レセコン設定の詳細は→ 【2026年6月改定】レセコン設定・変更点チェックリスト完全版 も参考にしてください。

【開局前②】掲示物・体制届の最終確認(7:30〜8:30)

算定できる施設基準が変わるため、薬局内の掲示物も6月1日から差し替えが必要です。古い掲示物がそのままだと指導・監査時に問題になります。

差し替えが必要な掲示物

  • 後発医薬品調剤体制加算 → 地域支援・医薬品供給対応体制加算の名称・点数に変更
  • かかりつけ薬剤師指導料の掲示 → 服薬管理指導料1(かかりつけ薬剤師)の表記に変更
  • 調剤基本料の掲示(点数変更)
  • 料金案内に「調剤ベースアップ評価料 8点」を追加

届出状況の最終確認

届出が必要な加算を算定する場合、5月7日〜6月1日(必着)の届出が完了しているかを再確認します。届出が通っていない加算は算定できません。

  • 地域支援・医薬品供給対応体制加算(様式87の3の1・2)
  • バイオ後続品調剤体制加算(様式87の3の7)
  • 在宅薬学総合体制加算2(様式87の3の5)
  • 服薬管理指導料の注1・かかりつけ薬剤師関係(様式90)
  • 調剤ベースアップ評価料(様式103)

【朝礼】スタッフ共有のポイント(8:30〜開局)

朝礼は長くしなくて大丈夫です。「廃止した加算は絶対に算定しない」「患者さんへの説明は〇〇と答える」の2点だけ全員で確認すれば十分です。

朝礼で共有する3点

  1. 廃止加算リストを全員に配布・口頭確認(事前に1枚紙にまとめておく)
  2. 患者への説明文言:「今日から調剤報酬の改定が施行されました。点数が変わった部分がありますが、ご負担額はほぼ変わらない場合がほとんどです」
  3. トラブル発生時の報告ライン(誰に・どう報告するか)を確認

【開局後】最初の処方箋で押さえる算定ポイント

いよいよ最初の患者さんが来局します。1枚目の処方箋は「教科書的な模範算定」のつもりでゆっくり確認しながら進めましょう。

算定フロー確認のポイント

  • 調剤基本料:集中率・処方箋枚数で区分を再確認。基本料1なら47点
  • 服薬管理指導料:旧かかりつけ薬剤師指導料の対象患者は服薬管理指導料として算定(3か月以内再来なら45点、初回等は59点。かかりつけ薬剤師/一般薬剤師で点数差なし)
  • 地域支援・医薬品供給対応体制加算:届出区分に応じた点数(27〜67点)を確認
  • 調剤物価対応料(1点):前回算定から3か月以上経過しているか確認してから算定
  • 廃止加算が出ていないか:レセコン入力後に一度画面を止めて目視確認

患者さんから「料金が上がった/変わった」と言われたら

  1. 「本日より調剤報酬の改定が施行されました」と事実を伝える
  2. 「点数の一部が変更になりましたが、お薬の内容・枚数・日数によって変わります」と補足
  3. 不満が強い場合は「明細書をお渡ししますので内訳を確認いただけます」と提案

📋 廃止加算と新算定名の対応早見表(6月1日版)

廃止(5月31日まで) 点数 新算定名(6月1日〜) 新点数
かかりつけ薬剤師指導料 76点 服薬管理指導料1のイ 45点
かかりつけ薬剤師包括管理料 291点 服薬管理指導料に統合(かかりつけ加点廃止) 45点(3か月以内再来)/ 59点(初回等)
後発医薬品調剤体制加算1〜3 21〜30点 地域支援・医薬品供給対応体制加算1〜5 27〜67点
重複投薬・相互作用等防止加算 20〜40点 調剤時残薬調整加算/薬学的有害事象等防止加算 30〜50点
医療情報取得加算 1点 廃止(代替なし)
調剤管理加算 3点 廃止(代替なし)

※点数は令和8年6月1日施行の告示値。詳細は日本薬剤師会 調剤報酬点数表(PDF)で確認。

【よくあるトラブルと対処法】6月1日に起きやすいミス5選

①レセコンの点数が変わっていない

対処:すぐにメーカーサポートに連絡。その日は調剤を一時停止するか、手書き・紙ベースでの確認を行いながら対応。誤算定のまま提出しないことが最優先。

②廃止加算を誤って算定してしまった

対処:その日の終業前に必ずレセプト点検モードで抽出確認。翌月のレセプト提出前に取り消せれば問題なし。提出後に発覚した場合は返戻・再請求の手続きが必要。

③「調剤物価対応料」を毎回算定してしまっている

対処:調剤物価対応料は同一患者に3か月に1回しか算定できません。レセコンの患者履歴で前回算定日を必ず確認してから入力。自動加算するよう設定しているケースは要注意。

④患者さんへの説明でトラブルになった

対処:明細書を発行して点数の内訳を見せるのが最も早い解決策。「改定の内容はこちらでも確認いただけます」と窓口掲示のQRコードを案内する薬局も増えています。

⑤届出が受理されているか確認できない

対処:地方厚生局の受理通知は郵送で来ます。6月1日時点で通知が届いていない場合は、地方厚生局に電話確認。届出が通っていなければ、その加算は算定を一時停止する判断が必要です。

よくある質問(Q&A)

Q. 6月1日に経過措置の加算はそのまま算定していいですか?
A. はい。経過措置がある加算は定められた期間内(多くは2026年9月末または2027年3月末まで)は算定可能です。ただし、経過措置の対象か・期限はいつかを必ず確認してから算定してください。→ 地域支援体制加算の経過措置詳細はこちら

Q. 6月1日に届いた処方箋が「5月31日付」だったら?
A. 処方箋の受付日(=調剤日)が6月1日以降なら、6月1日の新点数で算定します。処方日ではなく調剤(受付)日が基準になります。

Q. 改定前後比較を一覧で確認したい
A. こちらの記事にまとめています:【2026年6月改定】算定要件の改定前後比較まとめ

まとめ:6月1日当日の3か条

  1. 📋 開局前:レセコンの点数確認と廃止加算の封鎖確認が最優先
  2. 🚫 廃止加算は1件たりとも算定しない(終業時に必ず抽出確認)
  3. 💬 患者からの質問は「明細書+一言説明」でスムーズに対応

6月1日は「今日だけ特別な対応をする日」ではありません。新しい算定ルールが「当たり前の日常業務」として定着するための第一歩です。

改定の全体像・点数比較を詳しく知りたい方はこちら:
【2026年6月改定】調剤報酬改定まとめ|主要変更点と薬局の対応
【2026年6月改定】選定療養の変更点ガイド

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